算数/理科担当の先生
代々木進学会の営業担当者と対面で会話してから一週間、
とうとう家庭教師の先生が来る日を迎えた。
この一週間、早く来てくれと懇願する思いでいた。
12/10(火)の朝9:00、算数担当の若い先生が我が家に来た。
初めましての挨拶の後に思わず言ってしまった。
到着を心待ちにしておりました。
ナメック星へようこそ、ゴクウ
若い先生ではあるが、ドラゴンボールは分かっているようで、
「ゴクウほどの戦闘力はないですが、頑張らさせていただきます!!」
という力強い言葉をいただいた。
経歴書を渡され、早速長男と一緒に勉強部屋に行って授業をスタート。
その経歴書を見ると33歳という若さではあるが、
大学卒業後ずっと教育現場にいたようで、教え子の合格実績がなかなかすごい。
これは安心できる・・
9時から11時まで2階の勉強部屋で授業をした後、1階に降りてきた先生に長男の状況を聞いた。
サピックスの偏差値では、40前半~50あたりをうろついているので、
長男は本当に芝を狙えるのかよく分かっていない状況であった。
先生曰く、
「芝を狙える力は十分あります」
(よ、よかった・・)
さらに先生が言うには、
サピックスの偏差値は、上位クラスも含めているので相対的に自分が低く見えてしまうが
そもそも上位クラスは戦う相手ではないから、サピックスの偏差値をそこまで気にする必要はないと。
2時間長男と一緒に勉強してみて、算数の実力は十分あることが分かった、とも。
「ただ、サピックス生によくみられるのですが、
算数の条件文をメモすることなく頭で記憶して処理することがあります。
そのタイプは記憶と思考を同時並行するためミスが多くなります。お子さんもそういう傾向があります。
まず、条件文に記載されたことを図にメモするなどして書き出し、
自分の頭では思考することに集中させます」
ありがたいご指摘!!
解答解説を見て、「あ、そういうことね」と後になって理解はできているようなのだが、
試験中に点を取りきるまでに至らないことが本当に多かったのだ。
そういう難易度中程度の問題を取るちょっとしたコツをご教授いただきたいと思っていた。
また芝の対策としては、算数がカギになるそう。
算数以外の国語、理科、社会の合格者平均と受験者平均を比べると、
その点数の差は概ね5~10点程度とあまり差が無い。
それに比べて算数は15点ほど差があることから、算数のできるやつが合格していくそうだ。
「むしろお子さんの実力だと、
算数で8割を取って他の教科が失敗しても算数で補えるまでに仕上げていきたい」
過去にあらゆる子ども達を見てきている専門家がそこまで言ってくれるのは本当に心強い!!
国語/社会担当の先生
数日後に今度は国語と社会担当の先生が来た。
この先生は59歳とベテラン中のベテランで、
筑駒、開成、麻布という有名中学に多数合格させてきた代々木進学会の中でもオススメの先生だそう。
俺はこの日、仕事の関係で対応できなかったため、妻のお父さんに来てもらった。
12:30~14:30の2時間授業をした後、
授業の様子について代々木進学会の担当者から連絡があった。
「先生が言うには、読解力、記述力ともしっかりあるとのことです。
やはりサピックスで鍛えられているだけあると言っていました」
おおおお!!
長男の国語力が本当に未知数であったため、この評価は本当にうれしい!!
「それと、『お子さんが11月のマンスリーテストが悪くて落ち込んでいるようです』と
先生に伝えましたら、
『そういう子、大好物です』と言っていました。きっと立て直してくれると思います」
いとありがたし!!
自宅に帰って長男にどんな先生だったか聞いたところ、「面白かった」と応えていた。
こちらの先生もあらゆる子ども達を見てきて、
きっと、精神的に参っちゃっている子にも対応してきたに違いない。
学力向上のサポート役はもちろんだが、
そういった精神的なサポートも家庭教師の利点だろう。
先生への相談
サピックスで今まで勉強してきた子なら、大体の基礎学力はついている。
あと重要な要素として、「絶対に受かってやる」という強い気持ちだろう。
過去の合格体験記を読んでいると、
「聖光学院に入って将来は医者になりたい」といった、
内発的エネルギーの高い子が合格をつかみ取っていく記載が目立っていた。
それを考えると、我が長男は「やってやるぜ!!」という思いが今一つ弱い。
そういう精神面での力強さについて、算数の先生にLINEで相談してみた。
「絶対に点をとってやる」という力強さみたいなのが欠けていると思っていまして。
先生の感触としてどのような印象を持たれているでしょうか。
こういう力強さというか、執念がほしいと欲しいと思っています・・・
と、スラムダンクの画像を添えて先生に相談したところ、
先生も画像を添えて回答してきた。
内に秘めた闘志と綺麗な字を持っているので、絶対に伸びます。
ぶ、ぶるっ!!
ちょっと、鳥肌立ちました・・
2回の授業で長男の特性を見抜き
「絶対に伸びる」と言い切る力強さ、そして、
スラムダンクに対してスラムダンクで返すという高等テクニック!!
代々木新学会・・・
とんでもない逸材をよこしてきたな!!
いろんな意味で鳥肌立ったぜ!!
具体的なアドバイス
芝の過去問をやっていると、理科になかなか苦戦していた。
そこで、家庭教師の先生に相談すると、四谷大塚の予習シリーズを提案してくれた。
こういうアドバイスは本当にありがたい。
「直前期に新たな参考書や問題集を買うのはよくない」とはよく言われていたので、
いままでやっていたサピのテキストをやるようにしていたが、
サピは問題集や参考書といったまとまった本を使用していないため、
過去の復習をするには配付されたプリントを引っ張り出さなければならない。
また、親の判断で「この問題集をやろう」と追加で渡しても
子どもは「え、サピのテキストがあるじゃん」とまともに取り合わない。
だが、家庭教師のプロが「基礎知識の定着はこの問題集だ」とガツンと言ってくれると、
方向性が明確に示され親も子どもも迷いがなくなる。
また、先生が以下のようなリストにして、毎日やることを提示してくれた。
過去にも俺が「今日やることリスト」みたいなものを作って長男に渡していたが、
大体やることができず、それに対してイライラを募らせていた。
だが今回、先生が明確にリストを渡して来たところ、長男はこれを毎日やるのである。
親に対しては甘えが出てしまい、親も厳しく注意すると関係悪化すると考えて
結局うやむやになっていくのだが、家庭教師の先生の指示にはしっかり従うのである。
これが個別指導のメリットと言える。
子どもの実力を見極め、課題を明確にして日々やることに落とし込む。
そして、子どもも迷わず取り組む。
よし、勝ち筋が見えてきた!!