【芝生日記(中1)】バイオリンの授業/合唱コンクール

芝生日記

音楽の習い事

長男は3歳からピアノを習っていた。

長男は俺に似て、スポーツ系の習い事は楽しそうに取り組んでいたのだが、

ピアノは合わなかったのか、練習も言われたら嫌々やると言った感じで芳しい成長は見られなかった。

そして小学2年生になるちょっと前にコロナが蔓延し、そこでピアノをやめてしまった。

一応、ピアノのおかげで絶対音感は身についたので、

何かしら音楽を続けさせたいなぁと思っていたところ、

俺がやっていたバイオリンに少々興味を示したので、バイオリンをやらせることに。

長男にとってバイオリンはピアノほど難しくなかったこともあり、

あまり嫌がらずにスイスイと上達していった。

通っていたバイオリンの教室は、「鈴木メソッド」という教え方を軸としており、

早い段階で簡単な曲を弾かせて、「曲が弾けるようになった!!」という体験をさせ

継続的に自己効力感が高まるプログラムとなっている。

そこで長男は2年生の夏から始めて、中学受験が本格化する5年生の12月まで教室に通った結果、

鈴木メソッドの教本の4巻に入ったところまで進むことができた。

中学受験が終わり、親としてはある程度できるようになったバイオリンを再開してほしいと思っていたのだが、

長男は芝で入部したバスケ部への気持ちが強く、音楽へ気持ちは向かなくなっていった。

バイオリンの授業

芝は入学して早々、音楽の授業でバイオリンを弾く。

バイオリンと聞くと、多くの人が「難しそう・・・」という先入観を抱くようだが、

やってみるとそこまで難しいものではない。キラキラ星であれば、一日で弾けるようになる。

もしかしたら、芝がバイオリンの授業を取り入れた理由は、

「難しそうなことでも、やればできる!!」という自己効力感を高める狙いがあるのかもしれない。

で、バイオリンを初めて手に取る子が多い中、中級程度まで進んでいる長男は・・・

やっぱり、おもっくその自慢プレー

7月の懇談会では、先生がバイオリンの授業の様子を映像で流してくれたのだが、

長男が調弦をしている様子が映っていた。

懇談会の後に先生が

「他の子の調弦までやってくれて、本当に助かっています」

と直接俺に話しかけてくれた。

とはいえ、中学受験でバイオリンのレッスンをやめて1年以上たっている。

そういう状況でよく「俺はバイオリンができる」と胸を張って言えるな、とむしろ感心するくらいなのだが・・・

そんな夏休み前の音楽の授業で、

「ビバルディの四季」を演奏しているオーケストラか何かの映像を見ることがあったという。

そこで、なめプ状態の長男が

「このくらいなら俺だって弾ける」

とクラスで大口を叩いた。

それを聞いた音楽の先生が、

「じゃぁ、夏休み明けに弾いてみろ」

と長男にふっかけてきた。

ふっかけられると・・・

そして、夏休み明け一発目の音楽の授業で披露することになった。

バイオリンの練習

長男はその日帰ってくるなり、

「ビバルディの楽譜はある?」

と言ってきた。

事の次第を聞いた妻は、ここぞとばかりに急いで楽譜を購入。

その日のうちに長男はビバルディの「春」を練習し始めた。

こいつ、ブランクがある割にまぁまぁいい音出すじゃねぇか・・・

それから3日ほど練習していたが、やはり一人で練習するには限度がある。

親としてはこの機にバイオリンを再開してほしい気持ちがあるが、ここで焦ってはいけない。

そこで、

「夏休みだけバイオリンの先生の所にいってレッスン受けるか」

と提案したところ、長男はあっさりと受諾。

早速バイオリンの先生に事情を説明し、ビバルディの春を練習させてほしいと伝えた。

バイオリンの先生としても長男がレッスンを再開することを喜んでくれていて、

こちらのお願いを快く引き受けてくれた。

夏休みの間、週一回のレッスンで徐々に仕上がっていった。

よぉーーーし、夏休み明けに「青のオーケストラ」みたいにみんなをビビり散らせろ!!

しかし・・・、

まだまだ突っかかる所があり、完成度としては怪しい状態で夏休みが終わった。

そして、夏休み明け一発目の音楽の授業がある日。

帰ってきた長男にどうだったか聞いたところ、何やら歯切れが悪い。

どうやら自分から「演奏するからみんな聴け!!」とは言い出せなかったようだ。

な・・・、ここまでやって、演奏しないのか・・・

この、ヘタレがっ!!

先生はこの件については長男に任せていて、演奏を強制することはない様子。

自分から言い出せない・・・。

うん、まぁその気持ちは分からないでもない。

俺は過去に資格試験を何度か受けたことがあるのだが、

日時が決まっている国家試験などは、その日にめがけて勉強する一方、

自分で日時を決める試験に関してはなかなか試験日を決められなかった。

むぅ・・・、まぁ無理強いはできないか・・・

しかし、長男から思わぬ言葉が。

「俺さぁ、ここまでやったから、バイオリン再開するよ」

よぉーーーし、きたぁーーー!!!!

勉強もそうなのだが、子どもに無理強いするとなかなか成長が見込めない。

更に中学生ともなると、自我が強くなり親の言うことなど聞く耳持たなくなる。

親としては中学生になったらバイオリンを再開してほしかったが、

自分から言い出さないのであれば、もはやこれまでかと諦めかけていた。

しかし、芝でのバイオリンの授業と長男の見栄っ張りの性格により、

思わぬ形でバイオリンを再開することができた!!

ありがとう、芝!!

ちなみにだが、長男の話によると芝のバイオリンの授業から

バイオリンをやってみたいという子がいるとかいないとか。

もし、我が子にバイオリンをやらせてみたいなと思う方がいたら、

芝に入学してから始めてみるのも悪くはないかと。

「中学からバイオリンを始めるのは遅いよ」と言う方がいるかもだが、

何かを始めるのに遅すぎることはない。

俺は36歳からバイオリンを初めて、パッファベルのカノンくらいは弾けるようになった。

いつだって、「やりたい、変わりたい」と思った時がスタートラインだ!!

合唱コンクール

芝は中一だけ秋に合唱コンクールがある。

多分だが、声変わりすることでソプラノの高さが中二以降で出なくなってくるのだろう。

中一だけの一発勝負。

曲目は課題曲「Let’s Search for Tomorrow」と自由曲。

この自由曲に関しては、

音楽の先生が作曲しそのメロディに合わせて各クラスの子たちが作詞を行う

当日、合唱コンクールの開始は13時で12:30に開場なのだが、

開場10分前にはすでに大勢の保護者が列をなしていた。

・・・なんか、身なりの良さそうな人たちだなぁ。

芝は私立の中ではそれほど学費が高くないのだが、長男の話を聞いていると

なかなかお金に余裕のあるご家庭がいる模様・・・。

だいたい友達は東京都内在住で、中には芝に徒歩で通っている子とか、

どっかの病院の院長の息子とか。

この前、長男が

「友達の家に遊びに行ってきた」

と言うので、どこかと聞いたら田園調布だと。

マンションか、と聞くと一戸建てで、我が家より大きかったと。

長男は何かあるとすぐに張り合う。やられたらやり返す性格。

だが、今回はどうにもこうにも分が悪い。

いいか、お金の面で張り合うな

とはいえ、親の俺たちは他の保護者を見て怯んではいけない。

よく、高校野球で名門強豪校に挑む公立高校の球児が、

「同じ高校生なので胸を張って挑みます」

と言っているが、あの心境と近いものがあるな。

我々夫婦も同じ芝の保護者なのだ。

胸を張って毅然と振舞え!!

・・・と、我々だけ気合を入れて列の最後尾に並ぶ。

12:30になって開場。

着席してしばらくすると、子ども達が入ってきた。

中学生と言ってもまだまだかわいいもんで、

親が座っている席に手を振っている子もいる。

さて、我が長男はどうか。

あ、いた。いたが、

手を振るどころではない。絶対にこっちを見ない。

憎たらしいほどかわいくない

13時になり、先生からの挨拶があってからほどなく最初のクラスが歌いだす。

トップのクラスは緊張していたせいか、声があまり大きく出てなかったように思えた。

後のクラスはその様子を見て、

「しっかり声を出さないと会場に届かない」と感じたのか、

それなりに合唱コンクールっぽい感じで歌えていた。

各クラス同じ曲を2曲ずつ、7クラスも聞いてると飽きてくるもんだが、

よく聴いていると各クラス、見どころがあって面白い。

まず、指揮者の動きが面白い。

合唱コンクールの指揮者は、だいたい3拍子、4拍子を崩さないという定型的な手のふりだが、

ソプラノとアルトで手のふりを変えたり、

「ここは盛り上げていくぞ、さぁ声出していけ!!」

と言うような手の動きをする指揮者もいたりして、見ていて面白みがあった。

あと、ソプラノが強いクラスもあれば、アルトが強いクラスもある。

各クラスとも口を大きく開き、肩を上下させてクラスを引っ張っている子が何人かいる。

俺の印象に残っているのが、背の高いアルトの3人が並んで大きな声で歌っているクラス。

一生懸命って、いいなぁ・・・

そして、大かた各クラスに共通しているのが、課題曲より自由曲に力が入っている。

それと言うのも自由曲は各クラスとも自分達で作詞をしているため、

「俺たちの曲」といった矜持みたいなものがあるのだろう。

受付で配られたプログラムには、各クラスの詞の内容が書かれているのだが、

どのクラスも前向きな言葉が綴られている。

そして、何と言ってもこの自由曲のメロディーがめちゃくちゃいい!!

この曲、音楽の先生が作曲したのだが、

「これ、芝だけに留めていていいのか。しかも今年の中一だけに・・・」

と思えるくらいだ。

そして、7クラスが歌い終えて結果発表。

審査の結果、今年は同点で2クラスが優勝。

そのうちの一つが、あの力強いアルト3人組のクラス。

ああ、やっぱり優勝したか・・・

何というか、手が震えるほどの感動というわけではなく、

じんわーーりと感動が押し寄せてくる感じ。

ああ、いいもんみたなぁ。

表彰は優勝、準優勝だけでなく、指揮者賞や作詞賞などいくつかあったが、

我が長男のクラスは・・・

いずれもゲットならず

長男はと言うと、それなりに歌っている方だったが、

クラスの仕上がり具合としては平均的だった。うん、まぁ仕方ない。

その後、俺は先に自宅に帰り、後から帰ってきた長男に、

「ビデオ撮ったから一緒に見るか」と言ったところ、

「いや、見ない」と何やら不機嫌な様子。

何も賞がもらえなかったことに、少々悔しさがあるようだ。

まぁそれも良い経験だな。

ただ粛々とイベントをこなして何も感じないよりは、

努力して挫折して悔しい思いをするくらいの方が良い。

さて、2学期も残り少なくなってきた。

インフルエンザの脅威は依然としてあるが、長男は元気に登校している。

家での勉強もある程度自分からするようになっている。

まぁそりゃ去年、サピであれだけ戦ってきたんだ。勉強体力はしかりついている。

部活と勉強の両立は大変だが、期末テストにむけて突っ走っていこう!!

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