夏休みの授業スケジュール
6年生の夏休み、それは
サピックス生にとっては試練でしかない。
7月、8月のスケジュールは以下。
夏期講習は18日間、夏期集中志望校錬成特訓は5日間。
夏休みは23日間、サピックスで6時間勉強してくる。
そして、それぞれの授業時間数と受講料は以下。
●7月29日:206,800円
●8月27日:133,100円
この2か月で合計339,900円引き落としされる!!
くわぁ・・・、マジできつい・・・。
この金額を払うとなると、親としてはそれ相応の結果を求めてしまう。
結果を出せ、結果を出せ・・・
だが、長男にとってもこれほどの戦いは未体験の領域なのだ。
おちつけぇ、親が焦ってはいけない。
夏休み前の成績
まずは夏休み前の成績を確認。
夏休み前には偏差値50以上は取っておきたいところだったが、
結局50には届かずに夏休みを迎えることとなった。
やれやれ・・、と思っていたが、
これ、投資のテクニカル分析だと、
「三角持ち合い」を形成しているじゃないか!?
この形は、上値を抜けたら一気に上昇するパターンだ。
偏差値50のラインに押さえつけられて、なかなかブレイクできずにいる。
そして、まだ三角持ち合いをしっかり形成してないから、
偏差値50ラインに跳ね返されて、また落ちる可能性も大いにある。
だが、一つ言えること。
右肩上がりの三角持ち合いは、力がついてきている証拠。
このまま偏差値50突破を目指すぞ!!
夏休みの勉強
夏休み期間中、サピが無い日もほとんど勉強。遊んでいる場合じゃない。
スケジュールをみていただくと分かるが、サピが無い日が2日以上続くことがあまりない。
まとまった休みと言えば、お盆休みの8/11~14の4日間。
「まだ小学生だし、ちょっと旅行でもいくか!!」
と親が気を抜いてはいけないのだ。
過去の先人たちはどのような戦いをしていたのかとネットで情報を探していたところ、
算数対策についてなかなかの優良情報を発見。
サピから配られてくるテキストには、難易度が低い方からA、B、C、D、Eと分類されている。
「算数の成績を上げたい」と焦ってしまうと、難易度の高いDやEに取り組みたくなるのだが、
開成に合格した子の母親の情報では、このお盆休みに
「A、B、Cの復習に取り組んだ」
とあった。
通常授業で配られる「デイリーサポート」のA、B、Cそれぞれ4問程度を、
3分で解く訓練をしたそう。(ちなみにこの子はもちろんαクラス)
それをこのお盆休みを利用して、
通常授業で配られたテキスト20冊ほどを一気にこなしたそうだ。
この特訓により、算数の偏差値が65を安定して取れるようになったと書いてあった。
そう、開成に受かる子ですら、夏休みの復習ではD、Eに取り組まない。
A、B、Cの基礎をガッチリ固めていた。
これだ・・
これをやるぞ!!
だが、やり始めて分かったのだが、
いくら基礎とはいえ長男にとって、Aの4問ですら3分で解くのは難儀するということだった。
ここでやはり、αクラスの算数力との差を痛感・・・
開成ママのブログに書いていた時間より大幅にかかってしまったが、
6年生で配られたデイリーサポートのA、B、C問題を解いた。
そして、夏休みが終わり、いよいよ夏休み明けの実力テストを受けた。
夏休み明け実力テストの結果
長男のクラスは夏休み前の時点でCクラス。
少なくとも2つクラスを上げて、9月以降の勉強に弾みをつけたいところ。
だが、みんなも同じように勉強している。その中でクラスを上げていくのはそう簡単なことではない。
分かっているのだが、期待してしまうんだよなぁ・・
そして8/29にテストを受けてきて、数日後に結果が通知。
総合偏差値50.2!!
でた、とうとうでた!!
もう2年近く、4科目総合で偏差値50を超えることが無かったが、
我々念願の偏差値50を突破した!!
クラスはCからDへ昇格。
みんなも頑張っている中、クラスが上がって本当に良かった。
ただ、この結果で改めて浮き彫りになってきた課題。
そう、国語(偏差値41.2)
中学受験界では、国語の点数が伸び悩んでいる状況を
酷語と表現しているようだ・・
そして、偏差値50を超えているとはいえ、算数もまだまだ対策が必要だ。
友情の大切さ
夏休みを終えて、9月から日曜日はSS特訓が開始された。
朝9時から18:45までの長丁場。
大人でもこんなに長い間勉強しまくるのは相当つらいことだと思う。
だが、長男からあまり悲壮感のようなものは感じられない。
夏期講習を終えて、長時間勉強する精神力が身についてきたようだ。
それと、たまに俺が直接塾まで迎えに行って、長男の塾友達に話しかけたりするのだが、
みんな結構笑顔でワイワイやっている。
長男から塾友達の話はよく聞いていて、その日あったことなど楽しそうに話してくれる。
改めて思ったこと。
この中学受験という戦いに友情は欠かせないということ。
先日、NHKオンデマンドで織田裕二がナビゲーター役をやっている、
「ヒューマニエンス」という番組を見た。
友情をテーマにした内容だったが、
この「友情」とはどうやら人間特有の感情らしい。
他の動物でも仲間意識というのはあるのだが、それは自身の利害により発生しており、
利害を度外視して、自分に利がなくとも仲間のために行動を起こすというのは人間特有のものだという。
また、「仲間がいるから頑張れる」というのは戦場などの過酷な環境でこそ発揮されるとも言われている。
子ども達は、朝から晩まで勉強ばかりの過酷な状況下でも、
「仲間も頑張っているから」という意識があるため、過度な悲壮感にさいなまれることなく、
前向きに取り組めるのだ。
そう考えると、大人の我々自身も改めて友情を見直すべきなのだろう。
最近ではとかくオンライン化が進んで対面で人に会う必要がなくなってきている。
余暇の過ごし方も自宅でYoutube、Amazon Prime、オンラインゲームなど
人と会うより一人で楽しめるコンテンツが溢れている。
「友達に会うことってあまりないよね。そんな必要ないよね」
と言う人がいるが、それはちょっと強がりじゃないかと俺は思っている。
と言うのも、そういう人こそ、
自宅でジャンプアニメのワンピースやヒーローアカデミアなどを見ていたりしないだろうか。
そう、我々は「友情、努力、勝利」に惹きつけられる。
それはマンモスを追いかけていた時代から脈々と受け継がれてきた重要な感情なのだ。
人は人とコミュニケーションをとることで進化してきた。
オンライン化が進んでも人は人と会うべきなのだ。
中学受験も「友情、努力、勝利」で勝ち取る。