牧場型子育てに移行した直後は成績が下がる、と知っていたが、
思った以上に成績が下がっている。
現在のクラスはというと、
こっから上げていかなくちゃって時に、
10月の確認テストでとんでもねぇ点数取ってきて、CからBへと降格・・・
ここまでくると、サピックス側の対応が、いわゆる「お客様」扱いになってくる。
サピックス側としては最下層クラスにはやめてもらっちゃ困るので、
「上を目指さなくても、君たちのペースでやっていこうねー」と、
厳しいことを言わず、継続を目的として子ども達をお客様扱いしてくるのだ。
では、長男はやる気が全然ないのかというと、そういうわけでもない。
本人なりにやっているようではある。
それというのも、長男は中間のクラスにいたときでも
塾の授業で分からないことはあまりないと言っていた。
先生の言っていることが全然わからず、もう嫌になっちゃったというわけではない。
それは、長男との会話を通しても感じ取れるし、差し迫った悲壮感があるわけではなく、
「今日の授業前テストはクラスで1番良かった」
など、悪くない発言がたびたび出ていることからも分かる。
では、なぜ成績が下がっているのか。
それは、「分かっている」と「得点する」に差があって、
得点できてないことに対し、「まぁ分かってるんだけどね」で終わらせていることが原因の一つとしてあげられる。
その差の要因はいろいろあって、例えば、
・時間がない → 時間があればできるんだけどね
・単純ミス → もう一回やればできると思うよ
・試験で慌てる → 家だとできるんだよなぁ
などなど、内容は「分かっている」が、そこから「得点する」まで持っていけてないのだ。
それにはやはり、
「点を獲りにいってやる」といった前向きな姿勢、「自主性」が必要になる。
自主性の欠落
前回、放牧型の子育てでも
親が子どもを管理し過ぎると、子どもの自主性が損なわれると記載した。
そこで5年生の夏休み時期に放牧してみたが、そう簡単に自主性が生まれるわけではない。
正直、長男は勉強もそうだが、他のことについても自ら率先して取り組むという自主性は見られない。
なぜ、そういう指示待ち人間になってしまったのか。
抜本的な解決策は模索中だが、
指示待ち人間になってしまった原因については心当たりがある。
それは、いままでやってきた習い事にあると思っている。
第一子の習い事
俺には、幼少期に色んな習い事を経験させることで子どもの能力が伸びるという思いがあったため、
長男は小さいころからスポーツ、勉強、音楽など、やれることはだいぶ詰め込んできた。
ピーク時は小学4年生で、一週間のスケジュールは以下の通りだった。
【月曜】17:30~20:00 ミニバス
【火曜】17:30~18:30 水泳
【水曜】16:30~20:00 サピックス
【木曜】17:30~18:30 ミニバス
【金曜】16:30~20:00 サピックス
【土曜】15:00~15:30 バイオリン
17:30~18:30 水泳
【日曜】ミニバス(試合や練習が随時入る)
こんな一週間を過ごしていたため、長男は言われるがままに習い事に行って、
ゆっくりしている時間は基本的になかった。
4年生のある週末、長男が
「ねぇパパ、今日は何やんの??」と言ってきた。
今思えば、あの時すでに自主性が損なわれていたんだ。
しかし、なぜ今になって習い事が原因のひとつであると言い出したかというと、
それは次男が別の動きをし始めたからだ。
次男の自主性
第一子に比べると第二子に割ける時間は相対的に少なくなる。
それはどこの家庭も一緒だろう。
我が家は、長男にかなりのリソースを割いてきたため、
夫婦ともども少々疲れてしまい、次男にはそれほど多くの習い事はさせていない。
次男(小1)の習い事は以下。
【木曜】16:30~17:00 バイオリン
【土曜】12:30~13:30 水泳
15:00~17:00 花まる学習塾
申し訳ない気持ちはあるのだが、余裕がある分、次男は本をよく読むようになった。
次男の読書力
長男が小さいときに買った本が家の本棚に並んでいるのだが、
その中でも次男はまず図鑑を読むようになった。
「怖いもの見たさ」があるのか、危険生物シリーズの図鑑をバシバシ読んでいった。
(例えばこんなやつ↓)
アフリカにいる大型動物から始まり、蛇やワニなどの爬虫類、海にいるサメやシャチなど、
分かりやすい動物はもちろん、ハチやアリなどの昆虫、
さらには天然痘やペスト菌などの疫病に至るまで
とにかく危険なものは片っ端から読んでいった。
そんなある日、長男のために妻が「はたらく細胞」という漫画を買ってきたのだが、
長男が読む前に、次男が先に手に取った。
図鑑である程度知識があったためか、はたらく細胞の内容が結構理解できているようなのだ。
そして、それを見た義父母の行動が早い。
はたらく細胞シリーズの漫画を一気に買ってきてしまったのだが、
それを次男は片っ端から読んでいった。
また、いまでは「サバイバルシリーズ」が好きで、義母がよく買ってきてくれるのだが、
この手の本は大体一日で読み終えてしまう。
(例えばこんなやつ↓)
なぜ、ここまで本をよく読むようになったのか。
理由は二つあると思っていて、
ひとつめは前述したとおり、習い事を詰込み過ぎず時間的に余裕があったこと、
もうひとつは、花まる学習塾の影響が大きいと考えている。
花まる学習塾
長男と次男の違いとして、次男は5歳から花まる学習塾に通わせている。
きっかけは義母の勧めだった。長男ばかり習い事をたくさんやらせて、
次男にも何かやらせた方がいいのでは、ということで花まる学習塾を提案された。
何かをそこまで期待していたわけではなかったが、時間的にも通えそうだからやってみるか、
というノリで保育園年中からスタート。
楽しそうにやっているので、まぁ続けられそうだなぁー程度に考えていたが、
その効果が如実に出てきたのが、読書力の向上だった。
花まる学習塾では、みんなで一緒に音読をする。それはどこの小学校でもそうだろう。
ただ、花まるでは音読した後に、先生が質問をする。
「何が書いてあった??」「この時、何が起こった??」等を子ども達に聞くことで、
子ども達が「はい、はい!!」と手を挙げて答える。
これを学校ほどの大人数ではなく、10名もいない少人数で行うので、
読んで答えるという、インプットからのアウトプットが効果的に行えているのだろう。
花まるに通い始めてから次男の読書量がぐんぐん増えていった。
習い事のススメ
このブログの読者で、未就学児もしくは小学校低学年のお子さんがいる方は、
あまり習い事を詰込み過ぎないよう気を付けてほしい。
特に第一子となると、親が子どもの可能性をあれやこれやと期待してしまい、
とにかく何でもやらせなくては、と焦ってしまうと思われる。
だが、ある程度の余裕も必要だ。
中学受験に関する、とあるYoutube動画をこの前見ていたのだが、
勉強のできる子どもってのは、良い感じで親が無関心なことが多いそうだ。
それはやはり、「放牧型子育て」に繋がってくることなのだと思う。
うちの長男については、これから自主性を育むと同時に、成績を上げていかねばならんので、
親としては焦る気持ちが高まってくると余裕で想定されるのだが、
七転八倒しながらも経過を記載するので、そこは温かく応援していただければと思う。
そして、読者の方で未就学児~小学校低学年のお子さんをお持ちの方は、
花まる学習塾がおススメである!!