【サピックス(小5)】牧場型の子育てについて

中学受験

夏期講習の目標

夏期講習は全部で20日ある。

午前中、9:00~12:00の3時間を20日間やるのだから、

小学生にとってはなかなかハードな夏休みになる。

長男は前回も記載した通り、10クラス中下から3番目のCクラス。

偏差値にすると、4科目総合で43・・。


この夏休みでどう追い上げるかだな・・。

午前中は夏期講習だが、午後は完全にフリータイムだ。

この午後の時間でしっかり復習していかねばならない。

よぉぉぉーーーーし、

この夏休みで一気にαまでぶちあげていくぞぉ!!!!

そのためには、午後やることをリスト化して、

終わったところをチェックして・・と、色々やることを考えていると、

ボケーっとしている長男に飛び蹴りしたくなってくる。

俺「自分のことなんだから、自分でしっかり考えなよ(憤怒)」


勉強しろという親、なかなか自分から勉強しない子ども・・

我が家もしっかりその構図にはまっている。

「ぜんぜん勉強しないんですけど」の処方箋

自分の子育てとしては

「親が方向性を示して先導する」

ということを旨として我が子と接してきた。

というのも、自分はあまり親からあれやこれや言われずに育ってきたのだが、

「勉強やスポーツについて、もっと教えてほしかった」という思いがあったためである。

その反動で、「自分は我が子にいろいろと教えねばならん」と、

あらゆることに首を突っ込んできていた。

もちろん中学受験対策も同様で、

自宅にホワイトボードを設置したり、毎日やることを記載したメモを渡すなど、

「親が管理しなくては」と少し過干渉気味になっていた。


そんな時に、とあるネット記事が以下の本を紹介していた。

自分がちょっと過干渉かもしれないと思い始めていただけに、

これはいま俺に必要なのではと、ポチっと注文。

牧場型の子育て

この本には、親の子育てスタイルを以下の3つに分類している。

①動物園型

柵の中で衣食住が管理されている状態。

赤ちゃんにとっては安心・安全が守られている最適な環境であるが、自由度はなく野性的な強さが育たない。

②牧場型

日中帯は外で行動可能で自由度は高いが、柵があり安全は守られている環境。

③サバンナ型

柵がなく自由度Maxな状況。同時に危険度もMax。


この子育てスタイル、子どもの成長に伴って変えていく必要があるという。

著者の言う理想形は以下。

すなわち、小学校高学年になると、

牧場型の子育てに移行していくべきなのだ。

この本には再三に渡り「子どもから離れよ」と記載してあり、

それをこの本では放牧すると表現している。

多分、この本を手に取る人は、我が子に勉強しろと言いまくっていて、

日々、イライラを募らせながら奮闘していることだろう。

だから、著者は少々強めに放牧せよと言っている。

放牧について

とはいうものの、放牧してしまっていいのだろうか。

この本では放牧の効果や注意点ついていくつか記載しているが、

ここでは自分が重要と思う以下の3点を取り上げる。

放牧の効果

親が思い切って子どもから手を放すと、子どもは自主的にやるべきことに取り組み始めるそうで、

そういう例をいくつも著者は見てきたという。

親が「理想の子育て」を捨てると、それまで気づかなかった子ども本来の姿が現れる・・!!

放牧する方法

放牧する際、子どもに自立と自律を促す方法として、以下3つが紹介されている。

①親子で雑談する

勉強のこと以外で、「学校で今日何があった?」とか一緒にニュース見て感想を言い合ったりするなど、

雑談をすることで信頼関係は深まるという。

②呪いの言葉を封印する

「勉強しなさい」「早くしなさい」などは呪いに言葉で子どもの自己肯定感を破壊する。

この言葉を言わないで、できないことは親が伴走することで自己肯定感が高まっていくそう。

③生活習慣を身に着けさせる

「あいさつ」「時間管理」「整理整頓」は、学力と相関関係があるそう。

これら3つを身につけさせ、自立と自律の基盤を整える。

放牧の注意点

親の管理が徹底していた子どもは、放牧し始めると途端に学力が下がるそう。

ただ、そこで「やっぱだめか」と、

手厚い管理を再開してはならないと言っている。

以下本文を引用。

俺はこの部分、

「ぐっと我慢して見守ってあげてください。お願いします。」

に著者の強い思いが集約されている気がした。

多分、いろんな親子を見てきたんだろう。

親の管理下で自由度がなく、小さい頃から勉強しろと言われて

自己肯定感がおもっくそ下がってしまった子達をいくつも見てきたんだろう。

だから著者は、「お願いします」と、

子どもから離れることを、この本を通して訴えているに違いない。


そう、我が子も放牧するときが来たんだ・・


その刹那、「親」という感じの成り立ちを思い出した。

木の上に立って見る

既に古の先人たちが、親の在り方を漢字に表していたんだ。

テクノロジーは進んでも、

人との接し方などは昔も今も変わっちゃいないんだ。


古の先人たちよ、

俺は木の上に立つよ・・

放牧の一歩目

それでは具体的にどう放牧していくか。

我が家では、勉強する内容を子どもに決めさせた。

夏期講習が終わって、自宅に帰ってからの午後の時間は

「図書館に行って勉強する」

ということをだけは長男と話し合って約束した。

今までは、勉強内容も細かく親が決めていたが、手始めにそれを放牧の一歩目とした。


実際、それをしてどうなったかというと、

図書館に行って、それなりに勉強するようになった。

もちろん、子どもが決めるので、苦手なものは後回しにしやすい。

なので、「今日何やった??」くらいは確認して、

偏りが出ているようなら、「明日はこっちをやっていこう」と促した。


この夏、自習する内容は基本的に長男が決めた。

傍から見ると、だいぶストレスなく取り組めていたように思う。

さぁ、夏期講習後の確認テストがどれほどになるか。

これで、ある程度上がっているようなら、放牧作戦は成功と言えよう。

夏期講習後の確認テストは8/27!!

タイトルとURLをコピーしました