【サピックス(小6)】冬期講習と正月特訓/子どもに合った学校選び

中学受験

冬期講習と正月特訓

12月24日から学校が冬休みとなり、受験まで残すところあと1か月という所まできた。

サピでは年末年始、冬期講習と正月特訓が組まれている。

合計金額:253,000円

金が簡単に飛んでいくなーー

冬期講習の勉強時間は土特とほぼ一緒。

SS特訓で鍛えられているからか、

長男にとって14:00~19:20の冬期講習はそれほど大変ではないという。

だが、12/30~1/3にある正月特訓はなかなかのスケジュールだ。

9:00~18:00の間、休憩は昼休みの30分ほど。

途中トイレに行くことは可能だが、まとまった休み時間はない。

代々木進学会の相談窓口の方が言っていたが、

やはりこの厳しさはサピ特有だそう。

他にも、早稲アカはジュースやお菓子の持参が許されているが、サピでは甘いものは禁止だと言う。

俺はそういうのを知らなかったので長男に聞いてみた所、

「うん、そうだよ。それが普通じゃないの」と飄々と答えていた。

サピは他塾と比べてそういう厳しさのレベルが違うらしい。

今までの土特、夏期講習、SS特訓で学力だけでなく精神力も鍛えられているのだろう。

我が息子、

なんか頼もしいぞ!!

中学受験のリアル

先日、長男と同じ小学校に通う同級生のお母さんから中学受験に関する本を渡された。

この同級生も中学受験で必死に勉強しており、お母さんも全力で我が子をサポートしている。

色々とアンテナを張って情報をかき集め、親として中学受験に真正面から向き合っている。

そんな中、出会った本がこれなのだ。

この本には中学受験に挑戦する3家族のエピソードが書かれている。

本を渡された時、一応「ありがとうございます」と返事はしたものの、

内心、ちょっと面倒だなと思った。

「この本良いよ」と言って渡されても、自分が興味持って選んだ本でなければ、

長時間読書するってなかなかできないと分かっていたからだ。

だが、この本は内容が中学受験に取り組む親目線で書かれており、

しかも時期が6年生の1月というまさに今の俺の状態であったため、

内容に引き込まれてどんどん読み進めることができた。

この本は中学受験のリアルを描いている。

サピで配られる情報誌の合格体験記や「ビリギャル」などに代表される受験物語は

合格した側の世界観で綴られているが、

その傍らには美しくまとまってない結果に終わった子ども達が無数に横たわっているのだ。

正直、俺がこの中学受験ブログを書き始めたときも

「偏差値30台から麻布に合格!!」

みたいな大逆転ストーリーに仕上げようと意気込んでいたが、実際はそんな簡単に偏差値は上がらなかった。

この本のエピソードⅠに出てくる「アユタ」はまさにうちの長男のようだった。

サピの偏差値60程度の学校を第一志望としていたが、

鳴かず飛ばずで偏差値40~50をうろうろし、2月が近づくにつれて志望校を下げていくのだ。

・・・うわ、これうちと一緒じゃん

ただ、エピソードI~Ⅲの物語に共通している悲壮感みたいな雰囲気は、今のところ我が家にはない。

それというのも、長男の性格が前向きだからだ。

体験を通して育まれる精神力

長男は、「もう勉強やめたい・・」といった弱音はまず吐かない。

土特やSS特訓から帰ってきても、サピの先生や友達の事を面白おかしく話してくる。

では、その長男の精神力はどう鍛えられたかというと、

それは多分、サッカーや水泳、ピアノ、ミニバスなどの習い事によるものと思っている。

先日、花まる学習塾の代表である高濱先生の講演を聴きに行った時のこと。

先生が今までいろんな子を見てきた中で、心身ともにしっかりした大人になっているのは

「学校の部活動を経験してき人」と言っていた。

家の外で親ではない大人に叱責されたり先輩後輩の上下関係を経験してきた人は、

ちょっとやそっとでは折れない精神力が身に着くという。

長男はピアノの先生から泣かされたこともあるし、ミニバスで試合に出られない悔しさも経験している。

親としても我が子のそういう状況を見ていると、ちょっと可哀そうだなぁと思っていたものだが、

経験した苦汁辛酸は不屈の精神力を育む材料であり、決して無駄なものではなかったのだ。

・・・だが、そんな中での正月特訓初日、

9:00~18:00まで授業を受けてきて夕飯を食べた後、長男はちょっとパソコンをいじり始めた。

まぁ9時間やってきた後だからちょっと息抜きしてもいいかとほっといていたら、

なんやら面白そうなゲームをやっている。

そのやり方を次男に見せて「どうだ、すげぇだろ」と得意げに言うのはいいんだが・・・。

・・・な、なんで、そんなに手馴れているんだ??

「おい、学校のパソコンでそのゲームやっていたのか??」と聞くと、

「いや、家でやってた」

家でやってたんかーーい

とはいえ、家庭教師の先生が出した年末年始の宿題を「先生との約束」として死守している。

ゲームも早々に切り上げて、19:30から2時間勉強!!

背伸びをし過ぎない学校選び

ひとりの時は少々息抜きをしているようだが、

家の監視カメラを見るとテレビも長時間見ずにさっと切り上げて勉強部屋にこもっている模様。

そこが一年前と違って自制心が身についてきているところだ。

12月に家庭教師を入れてから一段やる気が上がってきており、

ここまでやるのであれば、志望校を上げられるのではと欲が出てしまう。

親からすると、

少しでも偏差値の高い学校に入って、大学進学を見据えたレベルの高い教育を受けてほしいと思ってしまうのだが、

ギリギリで入ったレベルの高い学校では、成績の順位がなかなか浮上せず

いわゆる「深海魚」になる可能性が高くなる。

前にも記載したが、自分の実力が下位クラスになる集団に属していると、自己効力感が低くなる傾向がある。

そこで奮起して上位に食い込む努力をすればよいが、進学校にはやはり不登校になる子もいるという。

そう考えると、いまの長男の実力から勉強も部活も無理なく楽しい学校生活を送れるのは

きっと芝学園なのだろう。

長男の性格からして、勉強とスポーツは50:50くらいの割合でこなしていくのが良いと考えているが、

これがよりレベルの高い進学校では勉強についていくのがやっととなり、勉強の割合がより増えてくるのは容易に想像できる。

すっぱいぶどう

イソップ物語に「すっぱいぶどう」というお話がある。

ある時、キツネが高い木になっているぶどうを見つける。

ぶどうを取ろうと何度も必死になって飛び上がるが、高さが足りずに結局取れずに終わる。

その去り際、「あのぶどうはきっとすっぱいから食べなくていいや」と言い訳をしてその場を後にする。

この物語ではキツネは負け惜しみを言う滑稽な存在として描かれているが、

負け惜しみでも自分を正当化することは時として重要な考え方だと思っている。

上記で紹介した中学受験の本にも書いてあったのだが、

第一志望を合格できなかった子の中には、志望していなかった学校で不平不満ばかり言って

途中で辞めてしまう子もある一定数はいるという。

取れなかったぶどうを

「最高に美味しいぶどうだったのに・・」といつまでも引きずっていては

目の前に新たなぶどうが現れてもその存在に気付けなくなってしまう。

長男は麻布を第一志望としていたが、学力が足りず、志望校を変更せざるを得なかった。

現在は芝学園を第一志望としているが、これも安全圏というわけではないため、家庭教師を投入した。

例え健闘むなしく芝学園に落ちたとしても、

縁があった中学で気持ちを切り替えて学校生活を送らねばらないし、

そのサポートが親の役目となってくるのだろう。

12月25日の朝、リビングにはサンタからのプレゼントがあり、長男にはナイキのバッシュが贈られていた。

そのバッシュはまだ体育館で使われたことなく、綺麗なまま長男の勉強部屋に置いてある。

中学入ったらこのバッシュ履いてバスケやるぞ!!

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