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第二部 プロローグ
長男の中学受験が終わって早5か月。
芝中学の学園ライフを存分に楽しんでいる模様。
これからもちょくちょく長男の様子も記載できればと思っているが、
そうこうしているうちに、次男(小3)の中学受験も視野に入れる必要が出てきた。
そう、読者待望の中学受験奮闘記「第二部 次男編」の開始!!
前回の一部最終回でちょっと頭出しさせていただいたが、次男は中学受験に前向きである。
「兄にはやらせて、自分にはやらせない」というのが納得できないようだ。
基本スペック
まずは次男の習い事など基本スペックを記載する。
【習い事】
・バスケ(週1回、1時間)
・水泳(週2回、各1時間)
・バイオリン(週1回、30分)
・花まる学習塾(週1回、2時間)
【基本的な性格】
・甘えん坊で臆病者
・交通ルールを厳守する割に、家でのルールは守らない
・本をよく読む
・友達を誘うより、誘われるタイプ
【計算力/読解力】
2年生のうちにハイクラスシリーズは算数と国語をやり終えている。
この2つをやれるだけの計算力と読解力はついている。
その他の特徴としては英語に興味があり、
NHKラジオで放送している「小学生の基礎英語」を4月からやっている。
これは自分から英語をやりたいと言い出して、ひとりで勝手にやっている状態。
ラジオパーソナリティーのサンシャイン池崎が、事あるごとにテンション高く
「楽勝だぜ!!」と言っているのを聞いてひとりでゲラゲラ笑っている。
長続きしないかなぁと思っていたが、もう3か月目に入っている。

7月サピ入塾テスト
事前準備
長男は小3の時点でサピに通っていたので、7月に組分けテストを受けている。
その昔長男が受けた組分けテストを探し出して、次男に受けさせてみた。
その結果、算数と国語ともに当時の長男より成績が良い。
それを見た長男は、
「まぁ家でやったからリラックスでているだけだ。試験会場となるとまた違うんだよ」
と、負けを認めたがらない。
次男はサピに通っていないので、試験を受けるということに慣れていない。
特にサピの問題数は多く、時間内にどれだけの分量を解くといったペース配分や
サピで問われやすい問題のパターンなどは分かっていない。
その為、直前ではあるが、漢字の「とめ、はね」をしっかり書くこと、
それと算数の計算問題の「まとめて計算する(※)」と言った注意点を簡単に伝えた。
(※)例えば以下のような問題は、愚直にやらずにまとめてやる工夫が必要となる。
12×15+12×25
=12×(15+25)
=12×40=480
試験当日、そして結果
7/6の試験当日は妻のお母さんに会場への送り迎えをお願いした。
今回は腕試し。通うのは来年の2月からと考えているから、それまでに入塾できる学力があればいい。
来年2月に入塾するのであれば、確か今年の11月か来年1月の入塾テストで入塾基準の最低点を取れればOK。
妻のお母さん曰く、次男は試験後「すんごい頭つかった」と言っていたそう。
事前にやった長男の組分けテストはなかなかの高得点だったが、まぁ試験会場だとやはり違うのだろう。
そして、3日後の7/9、妻から結果が送られてきた。

は、はぁぁぁ!!!???
2科目偏差値61.8!!!???
国語は偏差値66.2だとぉぉぉぉ!!!!
し、信じられん・・・
長男の中学受験で思い知ったことなのだが、
国語ってのはなかなかラッキーパンチは繰り出せない。
確か長男は、算数と社会は偏差値60オーバーをとったことがあり、
理科も最高59までは行ったことがあるのだが、
国語は最高55程度で、それも4年間で1~2回ほどだった。
まず、最後の問題までたどり着くのですら容易ではない。
長男は6年生になっても、国語のテストで最後の問題を空欄で出すことがあった。
そう、何十回とテストを受け、「こういう問われ方をするだろうな」と分かっていても
サピの長文を最後まで読み切り、正解を導き出すのは相当な訓練が必要なのである。
そ、それが、
サピの長文を2~3回程度やっただけで、
本番で最後まで解いて偏差値66を取ってくるとは・・・
解答用紙を見てみると、間違えた所は大問2の擬音語、擬態語の選択問題2つと、
長文読解の記述問題2問で、その2問とも10点満点中6点の部分点だった。
そう、他の長文読解の選択問題や抜き出し問題は全問正解。
長男の時、あんなに渇望していた国語の得点・・・
次男はさくっと取ってきている。
いやまて、算数もまぁまぁだぞ。
偏差値54.9で、国語に比べるとちょっと悪く見えるが、
間違えた所を見ると大問1で2つ落としている。
① 6+4×□=90
② 3m20cm-1m42cm=□m□cm
え、なんで①落とした・・? と聞いたところ
6+4を先にやって10だから、□は9としたそうな。
それと、②は時計の問題と勘違いして、
3時20分ー1時42分を計算してしまったという。
ケアレスミスは長男の時も悩みの種であったが、
次男の場合、サピの問題を数こなしていけばこういうミスは減っていきそうな気がする。
というのも、①を落とした理由は「×と+の計算順序を知らなかった」から。
他の少々複雑な計算問題は難なく取ってきている。
そして、驚いたのが大問4の立体図形の問題。
配点20点で平均9.5点の所を、次男は18点取ってきている。
この問題はどうだった?と聞くと、
こういう問題は花まるで何度もやっているから簡単だった、と。
この結果を長男に見せたらどうなるか・・・
「試験会場だとそう簡単にいい結果は出ない」と言っていたが、
次男の結果を見せた所、
「や、やるやん・・・・」
と、いつもの勢いがなくなっていた・・・
そしてさらに数日後、サピから夏期講習のクラス分けが展開されてきた。

次男の得点は159点。
そう、最上位クラス・・・
いきなり上弦の鬼かよ!!

考察
長男の時はあんなに苦労したのに、次男はさくっと高得点を取ってきた。
普通の人なら、「地頭がいいんだね」で終わらせるところであろうが、
俺は地頭って言葉が大っ嫌いである。
不可解なことを「神の仕業」とか「天から与えられたもの」と言って片付けるのは
思考停止の人間がすることだ。
なぜ次男がこの結果を出せたのか、しっかり考察しなくてはならない。
花まる学習塾

まずは何といっても花まるだろう。
長男は花まるを経験してないが、次男は年長から通っている。
国語力
その効果としてあげられるのが、本を読むようになったこと。
花まるで文字を読む訓練をしたことで、本を読めるようになり、
保育園に置いてある「危険生物シリーズ」を手に取るように。
そして、家でも読みたいといったので、妻がネットで注文。
大きな図鑑系のものもあれば、手ごろなコンパクト版もある。
小学生になるとサバイバルシリーズが好きになって、
それを聞いた妻のお父さんお母さんが、事あるごとにこのシリーズを買ってくるようになった。
このシリーズはたくさんあって、何を買って何が家にあるのか分からなくなり、
すでに家にある本を間違って買ってくるほど。
基本的にサバイバルシリーズは買ってもらったその日に読み終わってしまう。
あと、学校の図書館には
「かいけつゾロリ」や「忍たま乱太郎」のシリーズが置いてあり、そういった本もよく借りてきては読んでいる。
あと花まるでは、花まる独自の漢字検定を3~4か月に一度のペースで行っている。
100点満点中80点以上で合格、96点以上とると飛び級となる。
一応、その漢字検定は毎回90点以上とって合格できているので、漢字はそれほど心配していない。
現に今回の入塾テストでは大問1の漢字は満点だった。
計算力/空間認知力
花まるでは「サボテン」という計算問題集が配られ、毎日やるように言われている。
上述したサピの「まとめて計算する」といった工夫が必要な問題はなく、
ただただ単純な計算問題ばかり。
次男はそれを自分で時間を測って、タイムアタックみたいなことをやっている。
それと花まるでは、パズル系の問題をよくやっている。
「お家でもチャレンジしてね」と言う感じでプリントが配られてくるのだが、
難易度の高い問題は大人でも苦戦する。というかできない・・・w
ネットでも、なぞぺ~シリーズとして購入可能。
余裕を持ったスケジュール
長男との相違点として、次男には習い事を詰め込んでいない。
長男はサッカー、バスケ、水泳といった運動系の習い事をがちがちに詰め込んでいた。
それに比べると次男は一週間の習い事のスケジュールにだいぶ余裕がある。
親としても第一子には期待が大きくなって、色んな習い事を経験させていたが、
第二子になると「ある程度好きなことやらせればいいかな」と肩の力が抜けている。
そのことが奏功したのか、次男は暇なときはぼーっとしながらも時々本を読むようになっている。
もちろん、ゲームやYoutubeは大好きなので、それを許しちゃうと際限なく浸ってしまうのだが、
我が家ではなるべくデジタルコンテンツには触れさせないようにしている。
俺は数年前、スウェーデンの精神科医が書いた「スマホ脳」を読んでから、
デジタルコンテンツの悪影響を気にしており、
それ以降、我が家では「紙とペンで戦う」ことを基本方針としている。
今後の第二部について
思いがけない結果をうけて、他の誰より親の俺が驚いているのだが、
この勢いがそのまま続くとも限らない。
「ああ、勉強めんどくさいなぁ」と思い始めて、失速する可能性も大いにある。
来年2月の入塾まで、残り約7か月。
それまではキャンプなどの野外体験、子ども会や町内会が主催する地域のイベントに参加して
心身ともに充実した日々を過ごせればと思う。
現時点ではサピに通っているわけではないので、詳しいサピの情報は記載できないが、
芝中学に行った長男の情報も挟みつつ、次男の様子を書き続けていければと考えている。