【サピックス(小5)】5年生の総括/ターニングポイントを経ての成長

中学受験

5年生の一年間

6年生コースが始まる前に、5年生の振り返りをしておく。

まず、この一年間の偏差値推移(4教科総合)はこちら。

1月~7月

この時期はまだ俺や妻が「勉強しなさい!!」と口酸っぱく言って、

それに対して長男が「ああ、はいはい」と言った感じで、成績が上がらない時期。

何かと親が勉強方針を決め、それに対して長男がしぶしぶ着いていく形で

自主性なんてものは無いに等しかった。

夏休み

夏頃に俺が自主性に関する本を読み、思い切って夏休みの勉強方針を長男に任せる。

俺はあまり勉強内容には口出しなかったが、ひとつ守ってもらったことは、

「図書館で勉強すること」。

何を勉強するかは自分で決めるとしても、

親がいない夏休みに自宅にいたら絶対に勉強はできない。

始めは図書館に行くのを渋っていたが、何とか言い聞かせて夏休みは図書館に行かせた。

9月、歴史がスタート

5年生の後半から社会では歴史がスタートする。

ここで長男に変化の兆しが出た。歴史が面白いと言い出したのだ。

自主性を育むため、勉強内容は自分で決めさせていたが、

勉強を始めるときは大体歴史から手を付ける。

他の教科もやってほしかったが、極力本人のやりたいようにさせていた。

この歴史が始まった頃から、テキストの問題に直接答えを書き込まず、

ノートに答えを書くことで繰り返し問題を解くようになった。

10月マンスリーの急落

上記の本にも、

「子どもに好きなようにやらせると一時的に成績が下がる可能性がある」と書いてある。

だが、成績が下がったとしても、ここでまた親が管理を再開してはならないと警告してある。

我が長男の場合も10月マンスリーが偏差値39.4となり、とんでもない急落ぶりを見せた。

国語は34で発狂しそうだったが、

何よりあれだけ頑張っていた社会の偏差値が38.5で、長男としても結構ショックを受けていた。

もうやっちまったことはしょうがない。

失敗したことをくよくよするのではなく、重要なのは失敗の後にどう立ち上がるかだ。

しかし、その立ち直りが求められる状況にもかかわらず、

長男はまだ自分事のように捉えていない様子だった。

ひとりの時、Youtubeをぼーっと見ているのだ。

※リビングに監視カメラを設置しているため、外出中でもスマホで確認可能

ターニングポイント

この時の状況については、こちらを参照↓

【サピックス(小5)】自主性の醸成・・・中学受験から撤退する親の覚悟
我々夫婦は共働きで、親がつきっきりで子どもの勉強を見ることはできない。子どもが学校から家に帰ってきて、「誰もいないからテレビ見ちゃおう」と、ひとりでいるときに遊んでいるようでは、成長は期待できない。...

そう、本気で中学受験を撤退しようと考えた。

それまでどーにか続けさせてきたが、長男に「もう撤退だ」と真剣に伝えた。

あの時、「分かった、やめる」と長男が言っていたら、

このブログの中学受験シリーズは打ち切られていた。

だが、踏みとどまった。

長男は「やる」と決めた。

もちろん、気持ちにムラはある。

気持ちが勉強に全振りしたわけではなく、

Youtube見ることもあれば、すぅーっと公園に遊びに行くこともある。

だが、やると決めた後は机に向かう時間が確実に伸びてきている。

そして、それに呼応するかのように、結果が出始めている。

一発屋かとも思ったが、直近3回のテストでは偏差値50弱をなんとかキープしている。

5年生の総括

5年生をひと言でまとめると、「自主性の醸成」だろう。

5年生前半は我々親が「勉強しなさい!!」を連呼していて、親も子も精神的に疲弊していた。

「暇さえあれば勉強しろ」というモードになっていたため、

長男がぼーっとしているのを見るだけでイライラが湧いてきていた。

だが、「自主性を尊重する」と言葉で伝えて

口出しする回数を意識的に減らしていくと、徐々に自分でやれるようになっていった。

また、10月には成績が急落する場面もあったが、それ以後は結果が出始めて、

長男自身「やればできる」という感覚を得ることができた。


この戦いは長期戦だ。

子どもは親の思うとおりに、必ずと言っていいほど動かない。

目標を定めて日々邁進してほしいと強く期待してしまうが、

その強い気持ちと子どもの行動との乖離が大きくなり、それが苛立ちへと繋がる。

我が家も麻布を目指す以上、今の偏差値では合格にはほど遠いため、

「時間を無駄にするな!!」という思いは少なからず抱いてしまう。

だが、「戦いは一年間ある」と長期的視点に立ち、都度長男と目標を共有することで、

無理なく6年生の一年間を戦い抜きたいと思っている。


イソップ物語に「北風と太陽」という話がある。

内容は皆さんご存じと思うので割愛するが、親は子どもに対して太陽のように接しなければならない。

分かっちゃいるのだが、いつしか北風のように強く当たることが多くなってしまう。

そしてその北風スタイルが続くと、子どもは勉強嫌いになり、

最悪の場合、中学受験から撤退する可能性が出てくる。


我が家もこれからどうなるか分からない。

今のところ、危機的な状況を乗り越え、

6年生コースを健全な気持ちで迎えられそうだ。


偏差値39からの下剋上。

ここから麻布をめざす。

タイトルとURLをコピーしました