プロローグ
子どもに中学受験をさせるか否か。
自分は田舎の出身で、もちろん中学受験はしていない。
小学生の時は勉強などほとんどしてなく、
4年生の理科のテストでは、
「さくらのこの部分は何でしょうか」
と、さくらのつぼみの写真に矢印がついている設問に対し、
「うめ」
と書いて、母親を呆れさせたもんだ。
ただ、自分がやってこなかったから、子どもにもやらせないという考え方だと、
「自分以上の人間に育たないのでは」という思いがある。
子どもは親を超えていくもんだ。
ならば、子どもには自分以上にいろいろと経験させて、
心身ともに逞しい大人へと成長していってほしい。
その一つに中学受験があってもいいだろう。
費用面はなかなかの負担になるが、
若い頃の苦労や経験はプライスレス。後になって買おうにも買えないもんだ。
そして、長男(当時小2)にも塾通いについて本人の思いを確認。
俺「これから塾に通わせようと思うが、どう思う?」
長「うん、行ってみる」
俺「よぉし!!」
塾選び
中学受験の進学塾は結構ある。
日能研、早稲田アカデミー、栄光ゼミナール、サピックス・・・
色々あるが、我が家から通えるところを考えると、早稲アカかサピックスになる。
そして、両者の進学実績をみると、
圧倒的にサピックスが強い。
え、ちょっとまてよ・・・
筑波大駒場って、確か一学年120人くらいじゃなかったっけ。
その内、91人がサピックスってこと!?
また、とあるサイトを見ると、2020年の中学入試についてこんな記事があった。
開成合格者数397人における各塾の占有率(各塾の合格者数÷開成の合格者数)を見てみると、
SAPIX小学部が59.9%、早稲田アカデミーが21.7%、日能研が8.6%を占めている。
開成中学合格者の約6割がサピックス。
完全に一人勝ちじゃん!!
ということは、勉強できる猛者たちがサピックスに集まってくるに違いない。
人間って集団の中にいると周りと比較してしまうもんだ。
特に子どもの時に周りと比較して、
「自分の力ってそうでもないのかぁ・・・」という感じで、
自己効力感が低下するようなことがあると、性格まで変わってしまいかねない。
以前、ジーコとブッフバルトが海外移籍について話しているサッカーのネット記事があった。
ブッフバルト&ジーコが若手のビッグクラブ移籍に警鐘、「一番良い例は長谷部誠」
以下、記事の抜粋
最近の傾向として、若い選手がいきなり大きなクラブに行っている。それはいかがなものか。
(中略)
サッカー選手としてのクオリティを上げることが目的であるならば、
最初から大きなクラブに行くのではなく、小さいクラブでも良いクラブはいっぱいあります。
そういうところを経由して大きなクラブに行くということ。それを考えていったらどうかと思っています
うむ、確かに。
いきなりビッグクラブに行っても、周りについて行けない可能性がある。
そうなると、しっかりとした力をつけられず、自信を失ってしまうことも考えられる。
上記の記事を取り入れるならば、早稲アカや日能研で腕試しをして、
「まだまだいけるぜ!!」と言うのであれば、ビッグクラブ(サピックス)に移籍するのもありなんだろう。
ただ、長男の性格からして、
一度入ってしまうと、「友達と別れるのが嫌だ」とか言って現状維持に固執するはず。
であれば、ここはいっちょビッグクラブに挑戦してみるのもありじゃないか。
上手く周りと馴染めて、力をつけていけることもありうる。
よぉし、サピックスに挑戦だッ!!
入塾テスト
「塾なんだから、金払えば誰でも入れるんでしょ」って思ったが、
誰もかれも入塾可能って訳ではないようだ。
やはり進学塾。
入塾テストなるものがあり、合格ラインに届かないと入塾不可となる。
お、恐ろしい・・・
一応、算数については先取り学習させていたので、同学年の子よりはある程度できるはず。
ただ、サピックスに通わせようとしている他の親たちも
きっと先取り学習はさせているだろう。
まぁごちゃごちゃ考えても始まらん!!
いっぱつかましてこい!!
と言って、2020年11月3日(日)にサピックスへと送り出した。
入塾テストの内容
テストの科目としては算数と国語の2科目で、時間はそれぞれ30分ずつ。
テストが終わり、長男が持ち帰ってきた問題用紙を見て少々驚いた。
国語も算数も試験時間30分の割には問題数が多い。
小学2年生にこの量を30分でやらせるのか・・・
これはちょっと厳しいかもな。
特に国語の読解文が長い!!
国語については対策をほとんどしてなかったので、不合格になる可能性も大いにあり得る。
※主なテスト内容を記載しようと思ったが、他のサイトに詳しく出ているので、
こちらを参照いただければと思う。
ただ、テスト終わった後に「体験授業」なるものがあり、
長男の感想としては、その授業が面白かったと。
どちらかと言うと、体を動かすことが大好きな長男が、
授業を面白いといったのはなかなかいい傾向だ。
やはり、進学実績No.1のサピックス。
子ども達の興味関心をひく授業をしてくれるのだろう。
とはいえ、合格せねばその授業も受けられないというもの。
果たして結果は・・・
入塾テストの結果
約2週間後にテスト結果が来た。
結果は・・・
合格!!
算数は平均点以上とれたが、
やはり国語が良くない。
まぁ初めはこんなもんだろ。実力はこっからつけていけばいい。
とにかく合格できてよかった・・・
そして、この入塾テストの結果で、授業のクラス分けをする。
点数の低いクラスからAクラス、Bクラス・・・と名前が付けられていき、
Fクラスを頂点とする階層構造となっている。
で、長男はと言うと・・・
Bクラス!!
・・・まぁこっからだな!!
今回は対策をあまりしてなかったから、この結果でも大いに結構。
それに、どうやら組み替えテストが2~3ヶ月毎に実施されるという事なので、
徐々に実力をつけて上のクラスに行ければいいだろう。
こうして、小学2年生の2月から塾通いがスタート!!