算数/数学が得意な人、不得意な人
算数/数学が得意かどうかって、
「先天的に決まっている」
と、思ってしまっていないだろうか。
かく言う自分も、この考えに陥っている時期があった。
自分は中学時代、まぁまぁそれなりにできていた方だったが、
高校に入ってかなりの挫折感を味わった。
と言うのも、自分は県内でも数学に力を入れている高校に行ったのだが、
入学式前の春休み中に、
「高校1学期分の数学を終わらせて来い」という宿題が出た。
いやいや、まだ入学してないじゃん・・・
とあまり真剣にとらえずに高校に行ってみると、
同じクラスの隣のやつが1学期分終わらせてきている!!
うっそでしょ!?
そう、ここでしくじった。
中学ではある程度できたから、高校でもやっていけるだろうという自負はあったのだが、
隣のやつを見て、「これはもう先天的にレベルが違う」と固定思考にハマってしまった。
努力では追いつけないレベルだと。
まぁ、その隣のやつは後に京都大学の理学部行って、
そこで先生までやっているって話だから、やはり相当力があったのは確かだ。
ただ、今思えば
「先天的にレベルが違う」と思ってしまったのが失敗だった。
できるやつを目の当たりにし、そいつと比較すると、
「ああ、結局おれは凡人か・・・」
と思って、頑張って努力しようという力が出なくなってしまう。
そう、人間って周りと比較しちゃう生き物だ。
特に子どもの時は、学校での集団生活となるため、
同じクラスの隣のやつとかと比較して、優劣を判断しがちだ。
それについて、
まさにこれだ!!
という動画あったので一度見ていただきたい。
この動画では、算数/数学の話をしているが、
他の勉強やスポーツにおいても同じことが言えると思っている。
「ちょっとだけクラスのやつよりできる」
という感覚が、自己効力感を高めてその分野が得意になっていく。
どの程度の先取り学習が良いか
長男が「ずば抜けて算数ができる!!」
というわけではないが、自分が勉強を教えていく中で、
この程度先取り学習していけば大丈夫というのが分かってきたので共有する。
ただ、「算数が好きで、ひとりでどんどんやっちゃう」という子どもに関しては
それはどんどんやらせちゃって良いと思う。
※うちの子含めて、普通の子どもの場合として捉えてほしい。
小学校入学前
2桁と1桁の足し算、引き算ができればまずはOK!!
これができていれば、小学校入学時には
「自分は算数が得意なんだ」という意識ができる。
あと、できれば掛け算九九についても進めておきたい。
いまではYoutubeに歌いながら覚えるやつがあるので、
それを聞いているといつの間にか九九ができるようになる。
うちは風呂に入るときにこの動画を良く見せていたので、
小学校入学前には九九を覚えていた。
サピックス入塾テスト前(2年生の11月)
親としても子どもがどのくらいできるのか、ある程度マイルストーンが欲しいところ。
そこでうちは、算数検定を受験させた。
3年生からサピックスに入れようと考えている方は、
2年生の入塾テスト(11月)までに、
算数検定9級(小学3年生レベル)が合格できるレベルにしておくとちょうど良いと思う。
サピックスといえども、小学3年生で5、6年生の勉強はさせない。
大体、自分の学年+1程度の先取り学習をしていれば問題ない。
ただ、入塾テストでは後半の文章問題がなかなか難しい。
それももちろん、小学校高学年のレベルを要求するものではなく、
小学3年生程度の知識で解ける問題設定をしている。
そのチャレンジングな問題対策としては、こちらが良いと思う。
この問題集、自分も長男と一緒にやってみたのだが、
なかなか考えさせる問題があって大人が見ても面白かった。
サピックス初日
さて、2年生の2月に入り、新3年生コースがスタートした。
算数については、多少先取り学習はしていたため、
ある程度授業にはついていけるレベルにはなっているはず。
とはいえ、「塾行きたくない」という拒絶反応が出てしまったら
実力があろうがなかろうが関係ない話になる。
初日が終わって帰ってきた長男に聞いてみた。
俺「おかえりー、初めての塾はどうだった?」
長「楽しかったよ、同じクラスにかわいい子がいた(テンション高め)」
動機が不純
とはいえ、
「勉強やだ!!行きたくない」
というネガティブ反応ではないので、まずは一安心。
まぁ男子のやる気なんていつだって不純なもんだ。
ただ・・・
長「そうだ、学校の同じクラスの●●くんにサピックス行くように言おう」
俺「ほう、そんなに良かったか」
長「うん、●●くん、かわいい子がいると興奮するから」
サピックスはそういうところじゃない
小学2年生が「興奮」って・・・