㉝最終回【マンション売却の戦い(6)】・・・一戸建てへの道

家づくり

3月6日に引越した後は、特段マンション売却対応は必要なくなった。

住んでいた時は、内覧の時間に合わせて掃除をしていたが、

引越した後の内覧対応は、基本的にリバブルの担当者にお任せ状態。

空室になったとあって、毎週末3,4件の内覧が入っているとのこと。

おお、それほど入っているのであればそろそろお申込みがあっても良さそうだ。



だが・・・、

4月に入っても「具体的に話を進めたい」と言ってくる方はいない模様。

まぁ空室になってまだ一ヶ月だし、気長に待ってればいいでしょーと思っていたが、妻が

「もう待てない」

と言い出した。

まぁ確かに昨年の6月から売りに出しているから、現時点で10か月ほど経過している。

いわゆる売れ残り物件になっているわけだ。

そうなると、買う側としても「なぜ残り続けているんだ」と不信感を抱き始めると。

そういうこともあり、妻は早く売り抜けたい気持ちが日増しに強くなっている。

自分も勿論早く売ってしまいたい気持ちはあるのだが、

われわれが引越して、空室になってからのほうが買う側としては内覧しやすくなるだろうと。

引越してまだ1か月だし、また値下げするには早いんではないかなぁと思っていたが、


妻「リバブルに電話した。100万下げるから」


100万!?


マンション売却って何千万という大金が動くから、

値下げするにしても100万とか平気で言っちゃう。

「え、まだもうちょいまちなよ。まだ空室になって1か月じゃん・・・」


妻「あんたの、『もうちょいまちなよ』には十分付き合った」


もう、こちらの言うことは聞いてくれない。

100万かぁ・・・、また下げるのかぁ・・・。



数日して、リバブルの担当者が我が家に来訪。

リ「今の状況ですが、内覧希望は毎週結構入っています。うちの事務所ではこちらが一番入ってます

な、そんなに!? 

「じゃぁ、まだ下げる必要ないんじゃ・・・」

リ「ただ、お部屋は気に入られる方が多いのですが、坂を気にして具体的なお申込みには至らないんですよね


・・・くそ、どいつもこいつも腰抜けか


「妻は100万下げようとしてますが、値下げすべきですかね?」

リ「値下げは効果あります。いまの金額だとなかなか動く人が出ないかもですね」

勿論、リバブルとしても手数料が少しでも多く欲しいから、値下げに大賛成というわけではない。

なので、できるだけ高い価格でご成約までもっていきたいという思いはある。

また値下げするしかないか・・・、と自分とリバブルは重苦しい気持ちになっていたのだが、


妻「じゃぁ、100万下げたこの金額でいきましょう」


あっさり言うよねぇー


100万って簡単に言うけど、かなりでかい金額だぞ。

そう考えると、2か月前の契約直前でキャンセルされたのがかなり悔やまれる。

㉗【マンション売却の戦い(5)】・・・一戸建てへ道

あの時、しっかり進めていれば・・・

思い出すだけでも怒りが込み上げてくる。


おれは許さんぞ、


М井の・・・



М井のぉ・・・




三井のリハウスだけは一生許さんからなぁ!!!!



「100万下げたこの金額でお願いします!!(悔)


リ「この金額で必ず決めてきます!!」



もう空室になっているので、内覧対応はこのリバブルの担当者がすべてやってくれている。

我々は状況報告を電話で受けるだけ。

正直、10か月も経つと人件費やら広告宣伝費やらで、

リバブルとしては手数料もらっても元が取れないところまで来てるんじゃないか・・・


なんか申し訳ない気持ちも徐々に出てきたそんなある日。

リバブルの担当者より電話あり。


リ「お申込みが入りました」

よぉしっ!!


値下げしてから1週間くらいか。やはり値下げの効果が出た感じだ。

ちなみに補足しておくと、

我々が住んでいた地域はマンション購入時より相場が上がってきており、

8年前の買値より高く売れるという状況。

今回しっかり契約できれば、買値よりプラス8.5%ほどで売り抜けることになる。

もし、このマンションの広さを賃貸で住んでいた場合、

大体年間200万ほどの家賃が発生するだろうから、8年住んでいたとして、

200 × 8 = 1600(万円)

そう、買値で売れたとしても、1600万円も浮いたことになる。

別にマンション投資をするつもりで買ったわけではないのだが、

8年前にこのマンションを買ったことがとてつもなくラッキーだったのだと改めて実感。



早速、契約に必要な書類等の説明にリバブルが我が家に来た。

「え、もう契約になるんですか。早いですね」

リ「ええ、もうここで絶対に決めます」

聞けば、値下げをしたことで内覧希望がまたさらに増えたそうだ。

なので、お申込みした方には「他にも買おうとしている方がいる」という事を伝えて、

値段交渉させないようにしたと。

そこで運が良かったのが、このお申込みの方、前に他の物件を買おうとしていたが、

先に別の人に取られてしまった経験があると。

なので、気に入ったら早めに動く気持ちができあがっていたそうだ。


やっと追い風が吹いてきた!!


ただ、完全に安心しきったわけではない。

なんせ、前回は契約前日の21時過ぎに契約が進められない連絡が来たからな!!


今回、契約日は4/17(土)で先方とも合意を取ったそう。

ここで決める!!リバブルも相当気合が入っている!!

リ「室内のキズに関しても、ご了承いただいてます。前のようなことはないです」

よぉしっ!今回はしっかり進められそうだ!


とはいえ、2か月前のあの出来事があったので、今回も何かあるのではと思ってしまう。


4/16(金)、契約前日の昼過ぎにリバブルより電話が・・・


まさかっ!!??

リ「明日の必要書類ですが、もうご準備されてますでしょうか」

「・・・はぁ、大丈夫っすよ(びっくりさせやがって)」


そんなこんなで、当日になっても不安を抱えた状態で、リバブルの事務所に到着。


事務所には買主となる男性が一人、すでに待っていた。

ご挨拶をして、早速契約の手続きを開始。

手続きを開始してもまだひっくり返されるんじゃないかと安心できない状態。

リバブルの担当者が重要事項説明書を読み上げ、いよいよハンコで押印・・・

押印したらもう大丈夫だよな。


と、依然として疑心暗鬼の状態でいると、


リ「手付金200万振り込まれたはずですので、ご確認いただけますか」

え、いま!?


スマホで自分の銀行残高を見てみると、

確かに200万円入っている!!


よし・・・、


これで、もう後戻りはないよな


もう、「やっぱやーめた」はないよな


や・・・、


やっと、


やっと、この戦いに終止符が打てた・・・


やっと、終わったぞぉぉぉぉ!!!!

気分はもう、こんな状態↓


家のほうも外構工事が終了してすべて整った。

一戸建ては完成し、マンション売却もご成約。


この昨年から動き出していた「一戸建てへの道」がとうとう・・・

とうとう、すべて完結した。


【読者のみなさまへ】

昨年からご愛読いただき、ありがとうございました。

おかげさまで「一戸建てへの道」シリーズはめでたく完結することができました。

今回、一戸建てを建てるという大きな題材があったため、

ブログを書き始めることができました。

当初は起こった出来事を普通に書いて残そうと思っていましたが、

どういうわけか、いろんなトラブルがあって、一戸建てへの道はなかなか険しいものだと痛感しました。

しかし、逆にいろんなトラブルがあったからこそ、

このストーリーに大きな起伏を出すことがで、喜怒哀楽の激しい人間ドラマへと仕上がっていったのだと思います。

そして、この長く険しい「一戸建てへの道」を、

多くの方々に支えられながら何とか進むことができたので、これほど感動的な最終回を迎えられたのだと実感しています。

今後のブログは別の形で書き進めていきますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします。

改めまして、本シリーズをご愛読いただき、誠にありがとうございました。

「一戸建てへの道」

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