㉙【新外構業者との出会い】・・・一戸建てへの道

家づくり

外構業者について紆余曲折あり、

これは「経緯と業者の選別について残しておいたほうが良い」と思い内容をまとめました。

外構業者との決別

オープンハウスが紹介してくれた外構業者がなかなか反応が悪く、

引越しの日程が迫ってきてもまだ工事が始まらない状況。

このままでは外構が未完成のまま新居での生活がスタートする可能性が出てきた。

以前にも書いたが、我々の新居は崖地に建っており子どもたちが不用意に動き回ると転落死する可能性がある。

妻はその事を非常に気にかけており、とりあえず外構工事をスタートさせてほしいと焦っていた。

そして、外構業者に正確な見積りを出してもらったところ、370万という金額で提示された。

今までのやり取りでおおよそそれぐらいの金額になると思っていたため、それで良しとして合意しようと思ったが、

見積りと一緒に送られてきたウッドデッキのイメージ図を見たところ・・・

「うん?ウッドデッキがせまくなってないか」

※左が打合せ当初で、右が見積と一緒に送られてきたイメージ図

うーん、今までの話と違う図面をいきなり出されてもすぐには承諾できない。

メールのレスポンスは遅いし内容が違うものを出してきたりと、なかなかすんなりと進まない。

ここまでくると、妻から業者へのメールに「本日中」や「至急」という文字が乱立するようになった。

普段、夫婦間で言い争う時など「もうめんどくせぇなぁ」と妻に思うことは多々あったのだが、

戦闘力の高いやつが味方になった時ほど心強いものはない。

そう、まるでピッコロやベジータが仲間になった時の高揚感!!

妻から強烈なメールをたびたび送られ、ようやく業者がまともなメールを返信してきた。

以下、一部抜粋。

先日お伝えいたしました、今後の流れについて認識の相違があるかと思いましたのでご説明させていただきます。

工事着工前にご入金いただきましたら、商社から材料(フェンス等)仕入れをいたします。

また、鉄骨に関しましては最終の打合せ後、商社に依頼するための詳細な設計図を作成したします。ご入金後、設計図をもとに鋼材商社に注文→切断→加工をお願いします。

このような流れから、工事代金の着工前決済は原則となっておりますので、ご理解をいただけたらと思っております。

え、そうなの?

手付金とかじゃなくて、工事前に全額入金するの?

オープンハウスの家づくりでも、工事前には手付金を払ったが、完成後に全額払う流れだった。

大体こういうのって、完成したら全額払うもんでしょ。

これについては、妻も腑に落ちない様子。ホントこの業者大丈夫なの?といった感じ。

ただ、業者のメールには以下のような続きが・・・

正面(デッキの両サイドをメッシュフェンスでふさぐ)部分に関しましては3月5日までに工事完了は可能だと思っておりますが、ウッドデッキの鉄骨架台工事に関しましては、
鋼材商社にお願いする鋼材が出来上がり、納入されるまでに時間がかかります。(以前の事例から申し上げております。)

また鉄骨架台工事は、高所での作業となるうえ、天候にもかなり左右され、雨天時の作業は大きな事故になりかねません。

そのような理由から、現時点では3月5日までにすべて工事を完了する事をお約束する事はできません。先程も申し上げましたが、安全なものを造るためにもご理解いただけたらと思っておりますが、
ご理解いただけないようでございましたら、真意ではございませんが、一度他社で御見積りやご相談等をされてみるのもよろしいかと思います。

おっと・・・

真意ではございませんが、一度他社で御見積りやご相談等をされてみるのもよろしいかと

ぬぉぉぉ!! ここにきてこれかぁぁぁ(憤怒)

でもね、

言いましたね・・・

はっきりと、そちらから言ったんですからね!!

もう、こちらで他の業者を探しますよぉぉぉ!!

新たな外構業者の選別

こっから他の外構業者を探すのかぁ・・・と残念に思う一方、

実はこれでよかったのではと前向きに考え直す理由があった。

それは、外構業者の見積り比較ができていなかったということ。

オープンハウスとしては、外構までやり抜いての家づくりという考えだろうから、

外構業者を紹介するのは至極当然の流れ。

今回、我々としては「崖地にウッドデッキを造りたい」ということを事前に伝えていたので、

その施工が可能な外構業者を紹介してくれたわけだ。

ただ、他社と見積り比較ができていないため、

相手の言い値からどうやってコスト削減するかといった狭い思考にならざるを得ず、

とても窮屈な戦いを強いられている状態だった。

メールの返信は遅いし、見積り金額も妥当なものかもよく分からん・・・

そう思っていただけに、相手から「他社で見積りされては」と切り出されたので、

「ええ、そうさせていただきますよ」と気持ちを新たにすることができたのだ。

早速、他の外構業者を調査。

妻と自分でそれぞれ一社ずつ出し、両社に見積りを依頼。

両社ともすぐに連絡があり、後日現地で見積りをしてもらうことに。

現地の状況を見てもらい、見積りをすぐに出せそうだと言ってきたのが、

妻が探してきた「ソノダ建設」

自分が探してきた「ガーデンプラス」は、年度末の忙しい時期ということもあり、

見積りに2週間ほどかかると言ってきた。

2週間はさすがに長いなと思い、ざっくりいくらぐらいになるかと聞いてみたところ、

300万ちょいという回答。

これに対してソノダ建設は300万にはならないと言ってきており、

そして何より、見積り回答も早ければ、メールの返信も早い。

もう、我々としては値段もさることながら、とにかく早く外構を完成させてほしい思いがあったため、

ソノダ建設が有力候補となった。

外構業者の大まかな分類

ここまで色々と外構業者とやり取りをして自分なりにわかってきたことを記載する。

一概に外構業者といっても、その中身は大まかに3つ分類があるものと思っている。

自分がウッドデッキの設置を考えていることから、考え方がウッドデッキに偏っているがそこはご容赦いただきたい。

  1. 一般型
  2. 特化型
  3. 一般+特化型

一般型

何か特別なことをするわけではなく、LixiLなどのメーカーから製品を卸してそれを設置する業者。

今回でいう、ソノダ建設やガーデンプラスがこの一般型。

費用は抑えられるが、製品仕様以外のことはできにくい。

特化型

外構の中でも、「ウッドデッキ専門」といったように、専門領域に特化している業者。

業者でいうと、ガーデンハーツやWorldForestなど。ウッドデッキに特化しているため、崖地だろうが容赦なくウッドデッキが施工可能。

ただ、外構全般を任せられるわけではないため、専門領域以外の部分は別業者に依頼する必要がある。

例えば、擁壁よりせり出す形のウッドデッキも施工できる。(↓のような)

一般+特化

広く外構工事を一手に引き受けることが可能。ウッドデッキに関しても崖地に施工可能。

今回でいうと、オープンハウスが紹介してくれた業者。

見積り金額

ソノダ建設の見積りではウッドデッキの施工に130万ほどかかると言われた。

始めの業者に比べるとだいぶ抑えられた金額になるが、ウッドデッキが思ったほど広くできないようだ。

ウッドデッキ専門業者では擁壁よりせり出す形に施工可能だが、ソノダ建設では対応できないと。

自分としては、可能な限り広いウッドデッキを造ってほしい。

そこで、ウッドデッキだけ特化型の業者にお願いするのはどうかと妻に提案した。

しかし、妻はウッドデッキに重点をおいていないため、一つの業者でよいとなかなか聞いてくれない。

では、ウッドデッキ専門業者だとどの程度の金額になるか電話で聞いてみるだけならよかろうと提案。

早速、業者に電話をかけて、面積は3×6平方メートルのウッドデッキならいくらぐらいになるかと聞いたところ、

200万は超えると言われた。

だ、だめだ・・・

ここまで金額に差が出るとあきらめざるを得ない・・・

よって、ソノダ建設に我が家の外構工事をお願いするとして、正式に見積り依頼を出した。

数日後、ソノダ建設の担当者が見積り書とイメージ図をもって我が家に来訪。

そのイメージ図はこちら。

せり出す形のウッドデッキはできないが、見た感じ頑丈なものを造ってくれそうだ。

そして、全体的なお値段はと言うと・・・

270万!!

おお、当初の業者が出してきた金額370万より100万も安くなっている!!

そして、この見積り書とイメージ図を見ながら話をしていく中で、

今の図ではウッドデッキの下の斜面をコンクリートで固めているが、これをコンクリートではなく防草シートにできないか相談。

事前に我々から、この部分に草が生えて欲しくないためコンクリートにすることで見積り依頼をしていたが、

草が生えてきたら擁壁を脚立で登って刈りに行けばよいか、と考え直した。

また、妻のお父さん曰く、防草シートでも5年は何も生えてこないと。

その他、削減できそうなところを相談して、270万から更に数十万ほどカット。

そして後日、送られてきた見積り書の金額・・・

230万!!

当初の業者より140万安くなっている。

これは大勝利と言えるのではないか。

何がそんなに違うのかと、見積り書を比較していくと、

大きなところとして「諸経費の比率の差」があった。

どちらの業者も、諸経費として全体の見積り金額に諸経費比率を掛けて加算している。

この比率だが、ソノダ建設の諸経費比率は、オープンハウス紹介の業者の半分だった。

※具体的な数値は控えさせていただきます。

両社、諸経費を加えた額にさらに10%の消費税が加算される。

よく見ていると、当初の業者は何かと高い。その積み重ねに諸経費と消費税で跳ね上がってしまっている。

ハウスメーカ紹介の外構業者 VS 施主自ら探し出す外構業者

予め断っておくが、これは一概に白黒はっきりと勝敗がつくものではない。

双方メリットデメリットがあり、施主によって受け止め方が異なってくるからだ。

では、自分が感じた双方のメリットデメリットを以下に記載する。

業者金額メリットデメリット
ハウスメーカ紹介の外構業者・引越し前には外構工事も完了
・家づくりと外構が連携できるため、ガレージデッキなどの建築も可能
・金額が高い
・業者の言い値ベースになるため、納得感が得られにくい
施主自ら探し出す外構業者・金額が低く抑えられる
・自分で探し出したため責任もあるが、納得感が得られる
・施主自らが業者を探す手間が発生
・引越し前に外構工事が終わっていない可能性がある

では、どういう場合にどちらの業者を選択すべきかと言うと、

「引越し前に外構工事が終わっていないと不便 or 危険」という場合は、ハウスメーカ紹介の外構業者が良いと考える。

例えば新居が崖地にあって、

子どもが動き回ると、誤って転落するようなちょっと危険なところに建っている・・・

うちのような家ですね!!

まぁうちの場合は、当初の外構業者と決別してしまったが・・・

それともう一点、上記表のメリットにも記載したが、

「家づくりと外構が連携できるため、ガレージデッキなどの建築も可能」

これが大きいかと。

すなわち以下のようなことが可能。

これを新築時にやろうとするならば、どうしてもハウスメーカと外構の連携は必要になる。

対して、「施主自ら探し出す外構業者」が良いような場合はというと、

「引越し前に外構工事が終わってなくても、まぁ大丈夫」というような場合だ。

それほど危険なところに建ってなくて、外構が整ってなくても普段の生活には当面困らないというのであれば、

施主自ら業者を探す方が良いと考える。

それと、やはり金額を低く抑えたい方!!

うちの場合だと、当初の業者より140万低くなった。

これは本当にとてつもなく大きい!!

自分としての結論

では、もし自分に今の知識がある状態で、家づくりスタート時に戻ることができるのであれば、どうするのが一番良かったのかと。

それは、「ハウスメーカから外構業者を紹介される前に、外構業者は自分らで探すと伝える」ことだ。

危険なところに家を建てるのは決まってしまったことなので、

「引越し前に外構工事が終わる」&「納得いく金額を提示する」外構業者を見つけるよう行動する。

うちはそれほどお金に余裕がないため、自分でできるところは自分で動きたい。

【外構こぼれ話】

ソノダ建設の担当者と会話している際、「外構こぼれ話」的なものを教えてもらった。

ハウスメーカによっては、外構を担当する子会社を抱えており、

そのハウスメーカで家を建てる際は子会社を優先的に進めてくるそう。

まぁ会社ってそういうもんだから、不思議ではないのだが、

親会社がマージンを取ることになるため、外構の見積り金額が結構跳ね上がってくるという。

その金額を見て、施主によっては別で外構業者を探すことになり、ソノダ建設に流れてくるとかこないとか・・・

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